かりんの本棚 ときどき猫

読み聞かせの記録や日々の出来事など。

ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー

「ズッコケ3人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー」は、今年の夏休みに読み聞かせした本です。

 

夏休みは、遠方にある夫や私の実家に泊まりに行ったりと行事も多く、なかなか読み聞かせの時間がとれません。

 

よその家に泊まりに行くと、寝る時間が遅くなったりして、いつもとスケジュールがずれてしまうんですよね。

 

「ズッコケ3人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー」は、こんなお話しです。

ハカセ・ハチベエ、モウちゃんの、おなじみズッコケ3人組は「自分史」を作る為に、自分たちの過去の出来事を調べる事にしました。すると、ハカセのお母さんが交通事故の被害者になった事やハチベエが強盗事件の目撃者だった、と言う意外な過去が分かってきました。

もともと、ハチベエは昔一緒に遊んでいた1学年上の可愛い女の子について調べたい、と言う不純な動機で過去を調べていたのですが、その女の子のお父さんを強盗事件の犯人であると証言した自分の目撃証言のせいで、その子に迷惑をかけたのではないか、と思い始め自分史製作をやめる事に・・・・・。

さて、真実は・・・・・、と言う内容です。

 

ズッコケシリーズは、読み応えもあって面白いので息子も気に入っているシリーズです。続きが気になる時は、先に全部自分で読んでしまっている時もあります。(こちらの思うツボです。)

でも、息子が読んでしまっている部分をとばして続きから、読み聞かせをしていると私がつまんないんですよね~。まあ、それ位は我慢しないといけませんね。

 

今回のシリーズでは、ハチベエが記憶に無かった自分の過去の出来事で悩む事になります。大なり小なり、自分の起こした行動を後悔する事は誰にでもある事です。お世辞にも優等生とは言えないハチベエだからこそ、共感したり、批判しながら読み進める事が出来るんですよね。

ハチベエの事なので悩んだ後は、カラっとしていて読後感も良いです。

過去にタイムスリップしたり、殺人事件に巻き込まれたりと、とても忙しい3人組ですが、こういう自分達自身を深く知るようになるお話し、て私は結構好きです。

 

「記憶」て曖昧ですよね。

同じ出来事でも人によって覚えている内容が違っていて、びっくりする事もあります。

 

幼稚園より前の出来事なんて、自分自身が一番知らないですよね。

自分の事なのに、自分が一番わかっていないのって不思議な気がします。

 

この3人のように、突飛な事件に巻き込まれていた、と言う事はなかなか無いでしょうけど、この本をきっかけに、自分のルーツや、生まれた時の出来事なんかにも興味を持ってくれたら嬉しいですね。

 

※ズッコケ3人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー ページ数216ページ

 著者 那須正幹  原画 前川かずお 作画 高橋信也

 2000年度 野間児童文芸賞 受賞作品

 

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