かりんの本棚 ときどき猫

読み聞かせの記録や日々の出来事など。

日吉丸のお通りだい 天下統一を目指す豊臣秀吉 読み聞かせ感想

私が小学三年生の時、読みふけった学級文庫の最後の2冊の内の一冊が

 

北極のムーシカ ミーシカ - karinringo’s blog

 

だった事は、先日書きました。

 

その、もう1冊の本は「太閤記」でした。

 

小学生女子が、あんまり選ばなさそうな本ですよね。「太閤記」。

 

私も、あんなにも休み時間暇じゃなかったら(涙)読んで無かったと思います。

 

でも、読んでみたらすごく面白くて今でも印象深い本なんです。

 

私が今大河ドラマや歴史小説が好きなのも、この「太閤記」と

年末時代劇「白虎隊」のおかげだと思います。(あと、チャンネル権の無かった子供時代に親が見ていた暴れん坊将軍や水戸黄門のおかげかも、今は時代劇のテレビ放送減りましたよね~)

 

それで、息子にも「太閤記」を読んであげよう、と思って適当に本を選んだら、私が読んでてもちっとも面白くない本でした。

 

とにかく有名な歴史上の人物の伝記と言うのは、色んな本が出ているので中には面白くない本もあるわけです。

何が面白くなかったかと言うと、子供向けの本には良くある事なんでしょうが、内容を詰め込みすぎている割には、ページ数が少なくて、ただの「あらすじ」になってしまっていました。

 

小難しい名前の登場人物が次々に出てきて、登場人物の魅力がちっとも伝わらなかったり、地名がローカル過ぎて

「それどこ?」

と思っている内に、舞台が別の所に移っている、と言う「歴史物あるある」が繰り広げられ、それでも、もともと歴史に興味があったり読書力がある子供なら、それなりについて行けたと思うのですが、悲しいかな、我が息子はそうではありません。

 

まあ、私が読んでも面白くないので、息子が聞いても面白くないのは仕方無いわけなんですけどね。

 

私が昔読んだ、小学生向け「太閤記」。

今となっては、著者も出版社も何も分かりません。

仕方無いので、何冊か自分で読んでみて、歴史の知識があまりない小学生でも楽しめるかな、と思ったのが、

 

「日吉丸のお通りだい」天下統一をめざす豊臣秀吉 

           吉本直志郎著 高橋信也絵

    ポプラ社 ドラマシリーズ 176ページ      でした。

 

低学年向けとありますが、歴史物に馴染みがない小学校中学年の息子には、ぴったりの内容だったと思います。

 

この本は、豊臣秀吉の子供時代が生き生きと描かれているのが良かったです。

やはり、子供が読む場合には主人公は子供である方が感情移入出来るのだと思います。

子供時代に重点が置かれているので、主人公がだんだん大人になっていっても自然に受け入れる事が出来るようです。

登場人物も重要な人物のみに極力おさえてあり、時折ギャグもまじえてあり、息子も聞いていて楽しそうに笑っていました。

 

ただ、エピソードは「墨俣」まで、と短く大名になり出世しました、と言うあたりで終わっています。

「天下取り」までは、書かれていないので、読み終わった後に後日談を少し話してあげたりすると良いかもしれませんね。

 

興味を持ったら、もう少し高学年向けの本を読んであげるか、自分で読むように勧めてあげられると、なお良いですね!

 

1年前位に読んだ本ですが、最近私が「真田丸」を見ている時に息子が小日向さんの秀吉を見て、

 

「この人、て藤吉郎だよね」と言ってました。

 

結構秀吉のダークサイドが描かれている回だったのですが、彼は何を思ったのでしょう。

何も思わなかったかもしれないけど・・・

 

 

 

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