かりんの本棚 ときどき猫

読み聞かせの記録や日々の出来事など。

北極のムーシカ ミーシカ

児童書や絵本は、親子にわたって、もしくはそれ以上の世代にわたって愛読されている本も多いですよね。

 

私も、昔とても好きだった本が今でも本屋さんや図書館にあるのを見ると、とても嬉しいです。

 

「北極のムーシカ ミーシカ」は、私が小学校3年生の頃に読んで、とても感動した本です。

 

私の小学校時代・・・、それは第二次ベビーブームのせいで、うだるように子供が多かった時代・・・。(遠い目)

 

私の過ごした小学校は、1学年10クラス以上あり、1学級の人数は40人はいたと思います。

毎年クラス替えがあり、1学年500人位いるので、知ってる人と同じクラスになる事は、なかなか無く、人見知りの私にとって春はいつも憂鬱でした。

 

そして、この3年生のクラス。

 

今考えても小学校生活の中で一番、雰囲気が悪かった・・・

 

学年でも有名な女ボスAと男ボスB、そして、その人達にターゲットにされているCさんが皆一緒のクラスで、担任がとっても優しい中年女性の先生・・・。

 

一体何考えて、このクラス編成になるのか?と言う感じです。

 

雰囲気にのまれて、完全に出遅れた私は、一年間ずっとこのクラスには馴染めず友達も出来ませんでした。

 

当時、私の通っていた小学校では3年生は、まだ図書室に行ってはいけませんでした。

 

代わりに学級文庫と言うものがあって、教室の本棚にはっきりと覚えてはいませんが20冊程度の本が常備されていました。確か、学期毎に本の入れ替えがされていたと思います。

 

なんせ、友達がいなかったので(涙)、休み時間には学級文庫を読み倒して、毎学期全冊読破していました。

 

読む本を選ぶ基準は、子供なので表紙の印象とか、挿絵とか、本自体がキレイかとか、そう言う感じだったと思います。

 

「北極のムーシカ ミーシカ」は、学級文庫の本でした。

 

そして、その学期の最後から2番目に選んだ本でした。(なんかドラマのタイトルみたいですね (-_-;) )

どうして、なかなか選ばなかったかと言うと、古くて汚かったからです。

 

「北極のムーシカ ミーシカ」と「太閤記」(これが一番最後の本です)

 

この2冊は、古く、カバーもとれて、正直読む気を起させない見た目でした。

 

でも今考えると、長く愛されていた証だったんですよね。

 

「北極のムーシカ ミーシカ」は、ムーシカとミーシカと言う北極クマの兄弟が、やさしく賢い母さんクマに大切に育てられながら、成長していく物語です。

 

アザラシのオーラや白鳥のユーリ、人間の子供タヤウトとの交流の中で北極クマとして生きると言う事は、どういう事なのか、と言った事を学んでいきます。

 

 

 

※以下少し内容に触れています。

 

この本で私が一番衝撃的だった箇所は、やさしいお母さんクマが、ミーシカの友達オーラと同じ種族であるアザラシを食べているところをミーシカに見られてしまう、場面でした。

 

その時お母さんクマは、謝ったり誤魔化したりせずに、北極クマが大人になる為にはアザラシを食べる必要もある事を説明しました。

 

息子が三年生の頃に、この本を読み聞かせしたのですが、最近印象を聞いてみても、やはり覚えていたのは、この場面でした。

 

息子は、そこまで、この本にはハマリませんでしたが、2年程度経過した今でも、内容を覚えているみたいなので、心の中に何かは残っているみたいです。

 

今我が家の本棚にある、「北極のムーシカ ミーシカ」は、昔学級文庫にあった本みたいに、汚くはありませんが、あんな風になるまで誰かに読まれて欲しいな、て思います。

 

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