かりんの本棚 ときどき猫

読み聞かせの記録や日々の出来事など。

ワシントン 読み聞かせ 感想

アメリカ大統領選にちなんで

最近アメリカ大統領選が話題に上っていた関係で、ワシントンの読み聞かせをしました。以前リンカーンの読み聞かせをした時も図書館で本を探しましたが、今回も図書館でお世話になりました。

しかし、子供向けのワシントンの伝記はリンカーンに比べて蔵書が少なかったです。人気があまりないのでしょうか?

選択肢があまり無かったので、

少年少女世界伝記全集 アメリカ編1 講談社 エジソン・ワシントン・ライト兄弟

を選びました。

ワシントンのページは、

1ページが2段組みで1段が24字16行。ページ数は79ページあります。

1日10ページ弱読んで、およそ8日間で読み終わりました。

 

ワシントンについて

よく考えたら、私もきちんとワシントンの伝記を読んでいませんでした。

知っていた事と言えば、アメリカの初代の大統領であったと言う位です。

最近有名な桜の木の逸話(お父さんの大事にしていた桜の木を斧で切ってしまった事を、正直に言ったら怒られなかったと言うもの)が実は嘘だったとか、そういう話をテレビで見たような気はしますが、そこまで興味のある人物と言う事もありませんでした。

ただ、初代の大統領だと言う事でアメリカの国の成り立ちを知るには、一応読んでおくべきかな?と思いました。

 

読んでみて

ワシントンと言う人物は、富裕な地主階級の生まれで、頭も体格も良く正義感のある人物で、ちょっと腕白な子供時代を過ごし、父親と早く死に別れたと言う経験はあるものの、人格的な欠点を乗り越えたとか、環境的に恵まれなかったが乗り越えたとか、そういう人間的魅力には乏しい印象を受けました。よって伝記も、それほど起伏に富んだ内容ではなかったです。

一言で言うと、立派な人物が立派な事をして、みんなに惜しまれつつ引退し、亡くなったと言う内容の伝記です。

しかし、当時のアメリカの置かれた状況や、独立に至るきっかけは、この本を読む事で、かなり分かると思いますので、やはり読んでおいて良かったとは思いました

 

199ページにまとめられた「ワシントンについて」のまとめは、すごく良く出来ていて、この1ページだけでも、かなり当時のアメリカについて理解出来るな、と思いました。

そのころのアメリカは、イギリスの植民地で、イギリスやフランスのために、いろいろと苦しいめにあっていたのです。〈中略〉

アメリカの土地が、日ましにさかえて、そこに住む人たちがどんどん強くなってくると、イギリスは、ただ見逃してくれません。重い税をかけて、アメリカの人たちをおさえつけようとしました。

       少年少女世界伝記全集 アメリカ編 199ページより

 

この本、昭和35年の初版発行なのですが定価が380円になっていました。時代を感じますね。

 

 

 学研のまんがシリーズ「ワシントン」が1926円もして、ちょっとびっくり。

こっちは、安いですね。

でも、アマゾンでも、やっぱりワシントンの子供向けの伝記は少なそうです。

 

SSL標準装備の無料メールフォーム作成・管理ツール | フォームメーラー