森に眠る魚 感想
アメトーク読書芸人面白いですよね。
「森に眠る魚 双葉文庫 角田光代著」
アメトーク「本屋で読書芸人」で
オードリー若林正恭さんのお勧めの本として紹介されていましたね。
角田光代さんの本は、登場人物が同世代の女性である場合が多く、また読み応えもあるので私も読む機会の多い作家さんです。
こんなお話しです。
このお話の主な登場人物は、5人の主婦です。
容子、千花、瞳、かおり、繭子は、それぞれタイプの異なる女性です。
華やかで社交的な千花と内省的な容子や瞳、知的でセンスの良いかおり、素直で飾らない印象の繭子。
どこの幼稚園や、小学校でも、こういうお母さんはいると思うし、遡れば、学生時代のクラスの中の縮図のようにも感じます。
誰もひどい悪人と言うわけではないのですが(はたメイワクな人はいますが)、一つのきっかけで彼女たちの関係は思いもよらないものになっていきます。
途中、ちょっとコワイです。
「自分のやっている子育ては正しいのだろうか?」
誰もが抱く疑問ではないでしょうか。
心を許せる、何でも話せる友達がいたら、どんなに心強いでしょう。
けれど、それはなかなか容易な事ではありません。
「そんな気持ちになった事がある」
少し見覚えのある感情を、5人の内の誰かのセリフや気持の中に見つける事もあると思います。
この「森」と言うのは、自分自身の心の闇であり、人間関係の闇なのかもしれません。普段はここまで迷い込んでしまう事はないけれど、誰もが知らず知らずの内に入り込んでしまう可能性がある。そこに何を見るのか、ある筈がないと思っているもの、あるべきでないもの。
それこそが「森に眠る魚」なのかも・・・、なんて思ったりしました。
ママ友がテーマの作品では
今期のドラマ「砂の塔 ~知り過ぎた隣人」(TBS系22:00~)も見ています♪
菅野美穂さん演じる亜紀さんが、苛められすぎて見ていて辛い時もあるけれど、辛いまま見るのをやめても、気になってしまうので最後まで頑張って見ます!
ハーメルン事件の犯人も、「やっぱり・・・」なのか「え?意外にも!」なのか、知りたいですしね。
でも最後、亜紀さんには様々なストレスから解放させてあげて欲しいと思います・・・。